はじめに
インターネットやスマホもない、ずっと前の昔話になりますが、私たちが子どもの頃は、山が、川が、海が、日々のコミュニケーションフィールドであり、自然に触れ、学び、仲間を作り、過ごしてきました。
いつしか、遠のいていた、そんな大自然に目を向けたときに、変わり果てた環境に驚きを隠せませんでした。まわりを見渡すと、みんなが同じように、大人も子ども達も、いつからか自然から離れ、時間に追われながら便利な世の中に浸透された社会の中で過ごしています。
すべての生命にとって、大自然は欠くことのできないものであり、全ての生き物は、その恩恵を受けていることでしょう。
そんな人々の生活の為に、様々な開発が行われ、埋め立てや伐採などにより自然環境が変化を遂げ、その姿を変えるまでに悪影響を受けたのではないか?
そんなことを思ったときに、
「その昔、目の前の浜でたくさん獲れた、”このクルマエビを使って赤穂一の美味しい料理を提供しよう“と考えたんですよ。」
といったお店の社長の話や、
「昔、潮干狩りに行ったら、足の下にへんな感触があって、見てみたらでっけぇクルマエビやった♡」
とか、
「子どもの頃は、よく捕まえていたよな!!カブトガニ!!」
「いやいや、カブトガニは、浜にうちあがっていたんやで。臭いし気色悪かったわぁ。」
なんて話を聞いたことが浮かんできました。
子どもの頃は釣り(丘投げ釣り)をしても、ながーい海藻(アマモ)が引っかかって、重くて重くて、ようやく巻き戻し、何度も仕掛けを投げなおしたことがあります。
でも、でっかいカレイやヒラメが釣れてとてもうれしかったこと、ぬかるんだ干潟を一生懸命歩いた事などを思いだしたりして、
「素敵な自然を取り戻したいなぁ、、アマモを増やしたらクルマエビやカブトガニが還って来ないかな?」
なんて、素朴な考えからカヤックスの行動は始まっています。
海で見かけたゴミなんて、紙袋か新聞紙、缶と瓶がたまにあったのかな?
まだまだ、プラスティックやビニールなんて少なかったから目につかなかっただけかもしれませんが、ガラス瓶なんてリサイクルが普通だったから、親父が飲んだ酒やビール瓶を自転車に積んで酒屋に持っていったら引取料金をくれるので、ジュースの瓶もだったかな?小遣い稼ぎをしたものです。
アウトドアから学ぶもの。
環境の保全や再生によって取り戻せるもの。
ごみ拾いから、物に対する考えを深めたい。
そして何よりも自然と触れ合い、恩恵を感じ取り、その環境や想いを次世代へ繋げていきたい。
そんな想いをもった、特に「海が好き」だった「わんぱく少年」が、オヤジの世代になった今、自然体験を通じて、次世代に残せることを何かしよう!と集いました。
みなさんも、「地球のためにできること」を考えながら、
自然に触れ、自然に寄り添い、今の日常から少し離れて、いろんな体験とともに私たちと活動していきませんか。